Vol.64 災害の時代にヨガで始める心の防災
ケン・ハラクマ先生から あなたへの言葉の贈りもの
倒壊した自宅の前に呆然と立ちすくむ人たち……。日本各地に深い爪痕を残した今年の台風被害は記憶に新しいと思います。「観測至上初」という言葉が当たり前に使われる自然災害が増えた今、求められる心の備えについて考えてみましょう。
今、手にしているものに感謝しつつ、それば永劫とは限らないと認識すること。不可避な出来事で人生が一変しても生きることだけは決して諦めない覚悟を持つこと。こうした意識付けを平時にこそ行って。
では、実際に未曾有の災害に見舞われたら?困難に直面した人のマインドは、衝撃・悲嘆・諦め・受容の4ステップを経て回復に向かうと言われています。絶望的になるのは避けられませんが、受容までの停滞期間が長いほど次の一歩を踏み出しにくいことも心得るように。
私たちは前ぶれもなく日常を奪われると、人生に裏切られたと嫌気がさし好きだったヨガにさえ価値を見出せなくなるものです。あるいは被害の少なかった隣人に嫉妬という感情の暴力を振るうことも。こうした心の反応を律するのは、生きるうえでの指針となるヨガのヤマ・ニヤマの教え。ヨガ哲学の知恵を日常生活に落とし込み実践していると、いざというとき生き方の助けになります。
・・・・・・
この続きは、発売中の 「ヨガジャーナル日本版vol.68 (yoga JOURNAL)」にてご覧いただけます。